パン・リュスティック2005

〜ぱぴ・ぱんスピリット

バゲットに秘めた想い
ルーアンの老舗ブランジェリーオズモ。50年以上の歴史を持つ天然酵母と石釜のパン屋さん。
オーナーのムッシュオズモ氏。伝統のパンを守り続けるかたくなな姿勢は今のぱぴ・ぱんのパン作りに大きな影響を与えています。 週に一度の青空市には必ず店頭に立ちお客様とのコミュニケーションを欠かしません。

美味しいバゲット(フランスパン)ってなんですか?いつも考えていた。

自分の作っているものが本当のフランスパンなんですか?これが本当の味なんですか?

この形、この味、この食感、この食べ方。修行時代のあの頃、日々の仕事の中でかき消されそうになる疑問を抱き続けた。



フランスパンっていったいなんだー!!!

この問を抱えてフランスに渡った。日本人としてパンを焼くってどういうこと?

職人として後発の人間にとって大きなテーマだった。納得のいく答えを探して。


人生のパートナーである妻と共に過ごした二年半、
フランスは私たちにブランジェリーとして日本で生きていくイマジネーションをしっかりと与えてくれた。

そして「ぱぴ・ぱん」が誕生しました。帰国からに3年がたとうとする今。

ようやくこの店に、探していた答えのちいさなカケラが生まれつつあります。

石釜を火炎放射器のような強烈な炎で加熱する。温度は450度まで上がる!!! 職人暦40年以上勤続35年のシェフ ジャンマルク 優しき師匠。 点火・消火作業は一日数十回にも及ぶ重労働。
石釜の撮影に協力してくれる陽気な同僚ジェラ。キャリア20年、3児のパパ。 石釜の中はドーム状になっており、バゲットなら50本は入るほどの大きさ!パンの出し入れだけでも相当な技術が必要。 フォワイエといわれる薪をくべる部屋。火事場に半袖で挑む石釜のパン職人は本当にタフだ!

バゲット



初めてフランスでバゲットを食べたときの喜びと驚き。

それまで自分が作り食べていたものとはまったく違っていたという衝撃。

その形、その表情、触感、香り、風味

たった4フランのバゲットに完全ノックアウト!

ただそれだけ。

されどこれ人生の一大事也。

あの時の感動を伝え、伝え続けたい。


まだまだ出会ったことのないパンとの遭遇

その機会を作り出し、お客様に日常の中の小さな喜びを提案し、

共に豊かさを分けあえたなら、

「ぱぴ・ぱん」は誕生した甲斐があったと信じます。

働いていたルーアンのパン屋オズモのスタッフと。お別れパーティーにて。 リジューのパン屋ドラフォッス夫妻との出会い。あのドミニクドゥ−セ氏のお師匠さんでもある。 ムッシュドラフォッス。ブーランジェとしての生き方を強烈に示唆してくれた我が恩師。


ここに「ぱぴ・ぱん」の原点そして前進しいくためのスピリットがあります。


そしてこれから、

フランスで学んだ昔ながらの製法を守りながらも常に向上心を持ち続け

決して現状に満足しない探究心と情熱で、

「ぱぴ・ぱん」は日々進化し続けて参ります。




小さなカケラがひとつひとつ重なり合い、やがて大きな絵になるまで。



互いに共鳴しあう良き仲間と共に。



店長けんせい

                                                         2005年3月 



ちょっとヘンな話

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